these foolish things

Prejudice and Fiction

会話のパラグラフ意識

 

 

いやあ、驚いた。

熱が冷めないうちに綴る。

文でセンスを魅せたいとかじゃない。

 

 

仕事終わりにゴールドラッシュ新宿南口店で1ポンドハンバーグを食べていた。パクパク。

 

 

人ひとり通れるくらいの通路を挟んで27歳前後の男女が向かい合って座っている。カップルかな。ふたりとも髪型には気を遣っているし清潔感はあってまあ普通の見てくれ。んで、もう距離が距離なもんで嫌でも会話が耳に入ってくる。

 

 

そしていきなりワンバース目で度肝を抜かれる。

 

女「服っていつもどこで買う?」

男「RightOn かなあ」

 

しょーもなすぎる。人生終わってんなこいつら。

 

そうである。マッチングアプリで初めて出会ったであろうふたりであり、男に至っては一言目から死語を発している。RightOnとか久々に聞いたしおまえ僕より年上でRightOnはないて勘弁してくれ。

 

続く会話は…

 

男「服ってどこで買うの?」

女「GUとかかなあ、あとUR(アーバンリサーチ)」

男「アーバンリサーチって何?」

女「知らないの?」

男「ごめん(笑)(笑)」

 

あ、これは別に女は悪くないわ。男が悪い。2バース目にしてぜんぶ丸ごと理解した。僕が女ならどうしようかと思って怖くなってきた。

 

まず「ごめん(笑)(笑)」じゃあねンだよな。

おまえの謝罪は、「東京のど真ん中でマッチングアプリに手を出している分際でURも知らんってのは会話が飛び地だらけになる予感がしますね、そんな会話をさせていただく時間はあなたにとって無駄なので帰った方がいいですよね、え、てかもう帰りますね、お会計お願いします!」を意味していない。事の重大さをわかっていない。人に恐怖を与えているのだぞ。怖いわ、こういう飛び地人間。

交通網が発達していないのにIT発達が異常で交通系ICが整っている国インド、みたいな話をどこかで見聞きした覚えがあるがそれをふと思い出した。

 

 

 

続く会話はもう歯が浮いて浮いて聞いてられない。

 

女「好きな映画は?」

男「休日は何してるの?」

女「友達に子供が生まれてさ」

男「ネットフリックスしてる?」

 

タイムラインかよ。軽率に会話をするな。僕も初対面の人とはこういう会話をしているんやろうけど、やっぱマッチングアプリで出会ってる前提を置くと聞くに耐えないな。

 

まず会話が横展開一方向。A4オモテ1枚に30パラグラフ、みたいな。それ保たないよ〜 死んで〜 (ザ•パンチ)

付き合うかもしれない相手にどうして縦展開の会話ができない?興味ないってことなのかな。じゃあわざわざハンバーグ食べに来るなよ〜

 

 

とずっと僕は自分と会話しながら1ポンドを食べ終わって帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかすると、僕が異常なだけで、彼が普通なのかもしれない。普通の男はRightOnで服を買いURを知らずにマッチングアプリをホゲホゲ触っているのかもしれない。

と思うと、自分と自分の周りにいる友達はやっぱり最高なのかもしれないな。何をするにしても自分の内側に理由を見つけて、その感覚を外側の世界で確認するんだから。僕は異常だとしてもこっちの世界のほうが好きだし、行き辛いけど毎日幸せを確認できる。

あの男は自分の外側の理由が自分の行動原理になっていてなにも意志がない。マッチングアプリがあるからやってみる、とか脳とかハートを介してないんだろうな。生き易いんだろうな。

 

 

 

 

 

といった衝撃のディナーでした。

最近寒いし気をつけようね。